BLOG 美術探訪

2021.01.06

米国旗を描き続けた作家 ジャスパー・ジョーンズ!

皆様こんにちは、ミライカ美術の田中です。

今回紹介するアーティストは、ポップアート運動における代表的な美術家ジャスパー・ジョーンズ先生です。

 

さて皆様、誰もが知っている物って何が浮かびますか?

日本人なら富士山とか桜とかでしょうか?

ジョーンズ先生は「既にみんなが知っていること」を描こうとしました。

その最もたるイメージがアメリカの国旗だったのです。ジョーンズ先生は国旗のような身近なイメージを利用することは、新しいデザインを創造する必要性から自由になり絵画製作に集中出来たようです。

確かにジャスパー・ジョーンズ先生と言えば真っ先にアメリカの星条旗を作品化した国旗が浮かびます。

誰でも知っている物をあえて描いて表現する。簡単なようで非常に難しいことです。

他にも、地図、アルファベット、数字などの記号を抽象表現風の筆触で描くことにより、“描く”という行為と“現実”とを同一化させました。

ジャスパー・ジョーンズ先生はジョージア州のオーガスタで生まれで、幼少期は周囲に芸術的な環境や芸術家は皆無、芸術の意味はよくわからなかったそうです。

1949年ニューヨークへ移りパーソンズ美術大学へ入学。

1952年から1953年、朝鮮戦争の期間には兵役で仙台へ駐留して日本にも馴染みがあるようです。

ジョーンズ先生が描く対象が米国旗を選択した理由として、シンプルで分かりやすいアメリカな幾何学デザインと複雑な象徴的意味合いの両方を持ち合わせた身近な二次元オブジェクトだったためだそうです。

 

芸術とは非常に難しく崇高な物というイメージが未だ強いですが、ジョーンズ先生は誰でも知っている国旗や数字、地図などアイキャッチで分かる題材に思想や主張を織り込みました。

芸術は身近で見る側は自由に受け取っても良いという事を教えてくれました。

現在は作品がより見直され評価も高く、POPアートとしても非常にオシャレでかっこよく、インテリア性も高いです。

ミライカ美術(東京店・福岡店)ではジャスパー・ジョーンズ先生の作品を高価買取致しております。
是非お気軽にお問い合わせくださいませ。

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