BLOG 美術探訪

2020.12.27

感覚や思考を形にするアーティスト名和晃平先生

皆様こんにちは。ミライカ美術の田中です。今回は新進気鋭現代美術家の名和晃平先生を紹介いたします。

名和晃平先生は、京都市立芸術大学彫刻専攻に在学中、英国王立美術院で学び、2003年には博士論文によって学位を取得されました。在学中、早期から国内外で意欲的な活動をスタートされ、多数の発表・受賞を積み重ねてきた若手作家の旗手として、待望の大規模な個展が開催されます。

2010年に日本代表アーティストとして参加し、バングラデシュでは最優秀賞を受賞した。さらに、KDDIの携帯電話iidaのArt Editionsとして携帯のコンセプトモデルを発表、豊洲街区へのパブリックアート設置、人気ミュージシャンのミュージックビデオを手がけるなど、幅広い活動を展開しています。

名和晃平先生は、Pixel(画素)とCell(細胞・器)が融合した「PixCell」の概念を基軸に、発泡ポリウレタン、ガラスビーズ、プリズムシートといった多彩な素材が持つ特性と最先端の技術をかけ合わせた彫刻制作、空間表現を行います。

ビーズやプリズム、発泡ポリウレタン、シリコーンオイルなど流動的な素材を情報社会における感覚や思考のメタファーとして扱い、デジタルとアナログの間を揺れ動く身体と知覚、感性のリアリティを多義的に表現しています。

作品は一見非常にシンプルで、ビジュルアル的にも美しく空間の中でも突出したものを放っていますが、作品には私たちが生活の中で感じている感性や意識に問いかけるメッセージが込められています。

これまで、鹿の剥製などをガラスビーズで覆った「PixCell」シリーズ、人体の3Dスキャンに様々なエフェクトを施すことで制作した彫刻作品シリーズ「Trans」シリーズ、「情報・物質・エネルギー」をテーマに、仮想の3次元空間の中で造形を行った、高さ13mにおよぶアルミニウム製の巨大彫刻Manifold》などを手がけてこられ、非常に高い評価を受けています。

名和晃平先生は意外な側面も有り、ラグビーに魅せられた一人です。

中学1年から28歳まで15年ほどラグビーに熱中し、楕円球をモチーフにした作品も制作されています。ラグビーと芸術の交差点はどこにあるのでしょうか。

ポジションはSO一筋。50メートル先の味方の胸に届くキックは努力のたまものだったのです。大阪・茨木高で美術室とグラウンドを往復するような生活の中、毎日300本くらい蹴り込みました。「ストイックすぎて背中を圧迫骨折し、今も体の右側がしびれる」と苦笑い。でもそれくらい魅力があったそうで、フィジカルやメンタル、攻撃性などラグビーが基軸にあるのですね。

ラグビーの儀式的なフォーメーショを解体し、相手が対応できないやり方をアートならつくれるのではと考えられ、既成概念からの逸脱、超越を目指す発想は、今の創造力にラグビーが繋がるなんて本当に意外ですよね。

ミライカ美術(東京店・福岡店)では名和晃平先生の作品を高価買取致しております。是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。

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