BLOG 美術探訪

2021.01.13

唯一無二の画風!斎藤清先生

皆様こんにちは。ミライカ美術の田中です。日々どうお過ごしでしょうか?
私は最近ブレイブボードにハマっています。
ブレイブボードとは2輪のスケボーみたいな物で左右にひねると前に進む新感覚スケボーです。
とっても楽しいので是非一度試してみて下さい。

今日は版画家の斎藤清先生をご紹介いたします。

1907年生まれ、昔懐かしい古民家の絵柄や猫の絵柄がとても印象的な版画作家です。

浮世絵とも違う彼独特の構図と作風は一度見ると記憶に残ります。

どうやってこんなに味のある絵柄が生まれたのでしょう。

一つは新たな版画技法との出会いにあります。

斎藤清先生は、木版画にかわる新たな表現方法として、コラグラフという技法を習得しました。

彫る木版画に対して、描くように版を作るコラグラフは、画面に油彩画のような厚みと深さを感じさせることが出来る技法です。

 

さらにモチーフが人物、静物、風景といった実在するテーマでありながら、

その素材が持つそれぞれの特徴的な模様や質感によって幻想的で豊かな表情を浮かび上がらせていきました。

斎藤清先生にとって、このコログラフとの出会いは、無限にその創造力と可能性を広げることになりました。

そして斎藤清先生が最もこだわっていたのは、「構図」でした。

会津の冬は、自らが理想とする構図と、ふぶいた日の雪のシルエットとの、いわば共同作業とも言うべきものでした。

時にはせめぎ合い、画家として共通のスタンスをふぶく雪の中に見出していきました。

会津の冬は郷愁をモチーフにした作品では決してなく、

「冬は一番、絵になりやすい。雪が要らないところを消して、私が描きたいものだけを残してくれる」

と斎藤清先生は言われていました。

斎藤清先生の独自のスタイルはコログラフと構図のこだわりから唯一無二の作風が生まれていたのです。

ミライカ美術は東京店・福岡店より斎藤清先生の作品を高価買取致しております。是非お気軽にお問い合わせくださいませ。

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