BLOG 美術探訪

2020.12.08

謎のストリートアーティスト バンクシー先生

皆様こんにちは。ミライカ美術の田中です。

あるアーティストが医療従事者に感謝する思いを込めた作品を描き寄付したことが話題になっています。

その絵柄はノーマンロックウェル先生のような優しいタッチで、看護師人形で遊ぶ少年の絵柄です。そのアーティストの名前はバンクシー。

バンクシー先生はイギリスを拠点とする匿名のストリートアーティスト、政治活動家、そして映画監督。彼の風刺ストリートアートは政治および社会批評を世界中のストリート、壁、および都市の橋梁に残していっています。

そう、彼は匿名のアーティストなのです。どんな顔か、どういった人物か謎なのです。

非常に人気で作品も高額で取り扱われているのに、作家が分からないって、、、今までこのようなアーティストいました???

そして世界各地にゲリラ的にグラフィティを残すバンクシー先生は代表作《風船と少女》が、ロンドンのオークションハウスで1.5億円もの価格がつけられたとたん、その作品をシュレッダーで切り裂くというセンセーショナルな事件を起こし、一躍日本でも有名になりました。

バンクシー先生は自らあらかじめ額に仕込んだ仕掛けによって、その場で作品が細断された。当初の予定は全て裁断するはずでしたが、機械の故障で半分だけ裁断されました。このことでさらに世界的に話題になりました。

《風船と少女》のシリーズは、バンクシーが世界的に有名になるきっかけになった作品です。バンクシー先生は2005年にはパレスチナを訪れているが、イスラエルが国際法に違反してまで建設を強行した分離壁をキャンバスに、銃を構えた兵士の目を盗んで描いた作品のひとつが《風船と少女》でした。

そして何と言っても先生の魅力は社会風刺的な作品を描き、強いメッセージを込めているところです。バンクシー先生の作品の特徴はパレスチナ・イスラエル問題、児童労働、過度な資本主義、暴力やテロ、人種差別など、さまざまな問題に警鐘を鳴らしています。作品を描く場所と、描かれた絵のメッセージにより、見る人にいろいろな気付きを与えてくれます。

その注目度から商業的価値の高まりから、今ではバンクシー先生のフェイク作品や、作品をモチーフにしたグッズが日本でも簡単に手に入るほど出まわっています。それほど先生の作品は浸透し、一目で私たちが気付けるアイコンになりつつあるのです。

勿論、原画は非常に高額ですが、シルクスクリーン版画など複数芸術として入手しやすい作品もあり、一般ユーザーの芸術愛好家に親しまれています。今尚、謎に満ちた作家ですが、今後は更に飛躍していく事間違いない作家です。弊社ではバンクシー先生の作品を積極的に買取致しております。是非お気軽にお問合せ下さいませ。

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