BLOG 美術探訪

2024.06.27

何処か愛らしい不思議な生命体◆加藤泉◆

皆様こんにちは。ミライカ美術の田中です。

私はカフェ巡りが趣味なのですが

オシャレなカフェなどよくボサノバやJazzがかかっていますよね。

オープンカフェなどでボサノバを聞きながら珈琲を飲む、最高ですよね。

実はブラジル人が日本に来るとボサノバが流れていてビックリするそうです。

何故かと言うとボサノバはブラシルの演歌や童謡的存在で古い音楽だからです。

今のブラジルではボサノバを聞くことはほぼ無いそうです。

確かに外国のカフェで日本の演歌や童謡が流れていたらビックリしますよね。

他国では意外なものが流行りますよね。皆様も外国に行ってそんな体験された事ありますか?

 

それでは今回ご紹介する現代アーティストは加藤泉です。

胎児のような不思議な生きものを大胆に描き出す加藤泉。

絵筆を使わず自らの指を使って描き出された生命体は

どこかプリミティブで不思議な存在感を漂わせている作風です。

 

加藤泉は1969年島根県に生まれ、武蔵野美術大学の油絵学科を卒業後

数年のブランクを経て育児とアルバイトに追われながら画家としてのキャリアをスタートさせます。

胎児、昆虫、子供、植物、人間などの中間を思わせる原始的で匿名的な生命体を主なモチーフとし

有機的なフォルムを特徴とする作品を制作しています。

彼が描いているものはアフリカや東南アジアのプリミティブな木彫り人形のようであり

男性とも女性とも区別のつかない幼児のような存在です。

彼は独自のスタイルを模索する過程で

絵筆を置き、薄い手袋を使って、手を筆代わりに描くことを始めたそうです。

人間と植物が融合したような異形の生命体ともいえるプリミティブ(原始的)なモチーフは

一度見たら忘れられない存在感を放っています。

加藤泉 「無題1」の買取作品画像

 

また、木彫を用いて立体的に表現する試みも行っており

絵画同様に幼児のような存在がモチーフとなり圧倒的な存在感を放っています。

森閑とした画面からにじみだす精神の息吹や

木彫作品の鮮烈な色彩からあふれ出す生命のエネルギーが人々の心に絶えず語りかけてくるようです。

 

加藤泉の多くの作品は「無題」とされていますが

作品に特定の意味を与えず、観る者に自由な解釈を委ねているのがその所以です。

近年ではソフトビニール素材による彫刻制作にも精力的に取り組まれています。

胎児や精霊を思わせるシンボリックな「人がた」をモチーフとする絵画や木彫を制作し

世界的に活躍する美術家の加藤泉。

 

今後、更なる活躍が期待できる現代アーティストです。

それほどに話題で人気の作家、加藤泉作品をミライカ美術では東京店・福岡店より

高値相場で買取査定しております。是非お気軽にお問合せ下さい。

一覧に戻る

TOP > BLOG/美術探訪 > 何処か愛らしい不思議な生命体◆加藤泉◆
PAGE TOP