BLOG 美術探訪

2023.06.16

ダズル迷彩の肖像画♦松山しげき♦

皆さんこんにちは。

ミライカ美術の田中です。

最近、すずめの戸締り、スラムダンク、鬼滅の刃の映画観てきました。

やはり、日本映画はアニメが大人気ですよね。

他国ではこんな事にはならないですから

実写の役者さんたちも大変ですよね。

日本では漫画やアニメの伝統や文化が根付いていて

この現象は今後も続くと思いますし

サブスクなどでジャパニメーションは世界中でより簡易に観られるようになっていますから

更に飛躍していくでしょう。

今では日本の誇れる文化です。

 

では今回ご紹介したい現代アーティストは松山しげきです。

1973年静岡生まれで1998年よりフリーランスのイラストレーターとして活躍した後

2011年以降はよりコンセプチュアルな作品制作を行う為にアーティスト活動を開始しています。

実在する写真の「目」だけをトレースし

第一次大戦にも使用された 幾何学模様のようなダズル迷彩を用いたポートレート作品が特徴です。

白と黒、その流線形の独特の模様が松山しげきの作品を強烈に印象付けています。

 

一般的にポートレートとは

特定の人物をモデルとして描いた絵画の形態です。

一方、松山が描くのは、SNSなどインターネット上にアップロードされた

実在する人物の顔写真をもとにした「現代人の肖像画」です。

ビデオプロジェクターを用いて「目」だけをトレースし

輪郭は、モデルとなった人物から、人種や性別、髪型、体型などを

全く別の人間に描き変えることで

インターネットの匿名性や情報の不確かさなどの危険性をみごとに表現しています。

松山しげき「Portrait-of-dazzle 18」の買取作品画像

実在する人物の目をモデルにすることで

この肖像画が鑑賞者の友人や家族

あるいは鑑賞者自身かもしれないという可能性を示唆しており

近年社会問題になっているデジタルタトゥーやディープフェイクなどを問題提起しています。

インターネット普及の今の時代だからこそ

昔には無かった新たな問題が次々と生まれます。

しかし人類はそれに順応せざるお得ないのでしょうね。

松山しげきのその奇抜な作風は、多くの人を惹きつけ、注目度が大幅に上昇しています。

今後の活躍がさらに期待されるアーティストです。

 

それほどに話題で人気の作家、松山しげき作品を

ミライカ美術では東京店・福岡店より高値相場で買取致しております。

是非お気軽にお問合せ下さい。

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