BLOG 美術探訪

2021.07.12

日常的光景をアートにした◆デイビッド・ホックニー◆

こんにちは、ミライカ美術の田中です。

この時期、本来ならあちこちで骨董市が開かれる時期ですが

皆様は行かれた事ありますか?

 

我が家の近くでは、筥崎宮という

平安時代に建立されたお宮の広い敷地で開催されます。

数百円のガラスから、昭和のなんとも懐かしい雑貨やオモチャ

陶器、掛け軸等がずらりと出店されていて見るだけでも楽しいです。

数年前に手に入れたのは、70年代の保冷ポット。

幼い頃に流行ったポップなお花の模様で、手動の!ポンプなのですよ。

 

この頃の物は、造りも丁寧で

昔の思い出と共に、じんわりと嬉しい気持ちになるものです。

小学校の小さい椅子や給食用食器等が出ている事もありました。

皆様も探しに行ってみるのは、いかがでしょうか。

さて、今日ご紹介する作家は1960年代の

ポップ・アートムーブメントに最も貢献した人物、ディビッド・ホックニーです。

イギリス出身ですが、アメリカ西海岸の明るい陽光の中のプール等

ポップで平面的なハード・エッジな作品群は

一度は美術館や媒体で目にしていると思います。

 

画風は進化し続け、80歳となる今も

アート界を熱狂させているディビッド・ホックニー。

存在自体が1つのジャンルとされ

存命作家のうちで作品が最高額で取引された作家です。

 

クリスティーズで110億円をつけた作品こそ

ホックニーの特徴を詰め込んだ《芸術家の肖像画―プールと2人の人物》

同性愛の本質と、彼が研究しつくしたプールと揺らめく透明な水。

自伝的要素を含む難聴ゆえの空間感覚。

煌めく光と共に静寂を感じるのはの

現実の音をシャットアウトしているからでしょうか。

彼は模索と進化を続け「ムービング・フォーカス」で

実験的な視点を次々と試していきます。

カメラを通す視点でしか見られない事に疑問を持ち

新しいものの見方を提案しています。

しかも単純で平面的、そして明快な色彩がなんと美しいのでしょう!

 

さらにホックニーは、これまでの技法を超え

ファクシミリ、カラーコピー、コンピューターを用いた斬新な技法で

新たな〝問いかけ〟をし続けています。

80歳を超えて、なお挑戦し、新たに生み出す世界観が楽しみです。

 

ミライカ美術では東京店・福岡店より

今後大注目のディビッド・ホックニー作品を高値相場価格で買取査定しております。

お気軽にお問い合わせください。

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