BLOG 美術探訪

2021.06.22

ドット柄の女王◆草間弥生◆

皆様こんにちは。

ミライカ美術の田中です。

 

最近皆さまどうお過ごしですか?私はネクタイを購入しました。

水玉柄の、若い時は水玉模様のネクタイなんて絶対購入しないと思っていました。

ではなぜ今回購入したかと言うと

草間弥生の存在があります。

水玉模様がアートの最前線のように世間的に認知されていますので

アートの仕事をしている私にもピッタリと思い購入しました。

意外とオシャレにきまります!

 

という訳で、今回は草間弥生のご紹介です。

今でこそTVや雑誌

美術館など色々なメディアで取り上げられる草間弥生の作品ですが

こんなに評価され始めたのは7、8年前位からです。

本当にここ近年です。

業界的にはかなり昔から高く評価されていたのに

世間的にはなかなか受け容れられなくて

昔はかなり安値で作品も取り扱いされていました。

私も昔版画などかなり安く売られていた記憶あります。

今思うと「あの時買っておけば良かった、、、」と後悔しています。

 

草間弥生の作品の最大の特徴は「反復」と「増殖」だと思います。

草間弥生作品と言えば多くの人がカラフルな水玉模様を思い浮かべます。

実は草間弥生は、幼い頃からモノが水玉に見えてしまう幻覚症状に悩まされていました。

 

彼女は幻覚を作品へと変換することで自らの病へ立ち向かったのです。

やがて水玉模様の反復と増殖は

無限に広がり続ける時間と空間の象徴へと変わっていきました。

1954年には東京で4度の個展を開いた後

ニューヨークの「第18回国際水彩画ビエンナーレ」に招待されます。

これをきっかけに28歳の時に渡米し

日本ではほぼ無名であった草間弥生はここから世界的に認知されるようになっていきます。

 

1960年代に入るとアンディ・ウォーホル等と共に展示会を開き

当時ポップアートムーブメントと相まって一気に注目されます。

その後「前衛の女王」として草間弥生は世界的な人気を獲得していきます。

草間弥生の作品は一度見たら忘れられない強烈なインパクトと圧倒的な存在感。

繰り返されるモチーフを見ているうちに

鑑賞者自身も水玉の中に消えてしまいそうな感覚にとらわれます。

絵画や彫刻といった枠組みを越え

無限に広がりつづける普遍的な世界そのものを具現化しようと試みられていました。

個人的に禍々しく触れていけない世界観

その怪しい魅力にみんなが取りつかれてしまうのではないでしょうか?

さらにそれでいてPOPでキャチな面もあり

インテリア性が高いので多くの方に受け入れられたと思います。

 

ミライカ美術では東京店・福岡店より草間弥生の作品を高価買取しております。

昔購入された方は価格の違いに驚かれるかもしれません。

是非お気軽にご連絡ください。

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