BLOG 美術探訪
2021.09.17
ポップアートの巨匠◆アンディ・ウォーホル◆
皆様こんにちは。
ミライカ美術の田中です。
私は芸術も好きですが音楽も好きです。
学生時代はBWOOYが好きになりそこから多くのミュージシャンの曲を聞くようになりました。
年齢が大体ばれてしまいますね。
そのBWOOYのギタリストの布袋寅泰さんが「さよならアンディ・ウォーホル」という曲を歌われています。
私がアンディ・ウォーホルという名前を大きく意識したのはこの曲を聴いていた学生時代です。
そこから彼に興味を抱くようになりました。
という事で、今回はアンディ・ウォーホルを紹介いたします。
今ではアンディ・ウォーホルは知らない人がいないほど世界的に有名なポップアートの巨匠と言われています。
まず、アンディ・ウォーホルという名前は芸術にそれほど興味がない方でも
耳にしたことはあるのではないでしょうか。
私は布袋寅泰さんの曲がきっかけになりましたが、
ジャンルでいうとポップアートになりますね。
60年代の大量消費社会に突入した時期に発生した芸術スタイルです。
アンディ・ウォーホルの作品といえばトマト缶のプリントであったり
著名人の印刷だったりします。
ユニクロのTシャツにもよくデザインが使われているので
見たことがある人は多いかと思います。
私もバナナ柄のパンツ買いました。
不思議と何故かカッコよく着こなせますよね。
アンディ・ウォーホルはその時代の社会の大量消費であったり
流通であったりをパロディ的にイメージ化したような作風が特徴で高いデザイン構成にセンスを感じました。
アンディ・ウォーホルは1928年にアメリカのペンシルベニア州ピッツバーグで生まれました。
敬虔なカトリック信者として裕福ではない家庭で育ったこともあり
幼いことからお金を作り出すことに強い関心を持っていました。
そんなアンディ・ウォーホルのキャリアは
ニューヨークでイラストレーターとして始まりました。
『ハーパーズ バザー』や『ヴォーグ』に自身のイラストを提供していたが
ファインアートに興味を持つようになっていきました。
コミックがモチーフとなる作品を発表したのち
1960年代アンディ・ウォーホルが馴染みのある商品や広告を
自身のキャンバスに取り入れるようになったのが彼のポップ・アートの始まりでした。
アンディ・ウォーホルはマリリンモンローをシルクスクリーンで印刷したものを大量に制作しました。
多くの人々はカラフルでグラフィカルな誰もが知っているマリリン・モンローの作品に惹かれました。
マリリン・モンローを知っているというのは本当に友人であったり
関わりがあった人に限られることで殆どの人は
テレビや映画、新聞などのメディア媒体で知るだけで
本当に知っていることにはなりません。
アンディ・ウォーホルのマリリン・モンローの作品も大量生産や商品化され
現在でもグッズで多く見られますが
皆マリリン・モンロー本人とは友達ではないのに
存在を知っているだけで本人を何故か知ったつもりになっているのです。
「みんな本当にマリリン・モンローの事をしっているのか?」
それは良くも悪くも情報の表層だけが大量生産される現代を表していて
彼の狙いはそこにあったのです。
アンディ・ウォーホルの作品はかつてのアートのように一点物ではなく
大量生産されそこに現代のアイコンを乗せて行く。
ポップだから、かわいい作品だからと表層だけがどんどん生産され伝わっていく
彼はそれもすべて計算済みだったのです。
それが本当の意味でのポップアートだったのだと思います。
身近な商品パッケージから著名人までアートにしてしまうアート革命を起こしたアンディ・ウォーホルの作品は
ミライカ美術では東京店・福岡店より高価買取査定しており、実績も多数ございます。
是非お気軽にお問い合わせください。