BLOG 美術探訪

2021.04.29

◆インベーダー◆のアートな侵略活動

皆様こんにちは。

ミライカ美術の田中です。

 

久しぶりに家族で水族館に行き、ジンベイザメを見ました。

 

相変わらず大きいなーと、思いましたが、

 

10年前に見たジンベイザメもこの子なんだろうか?とふと思い、

 

グーグルで調べるとなんとジンベイザメの寿命は130歳。

 

絶対10年前に見たジンベイザメもこの子だと思いました。

 

我が子はジンベイザメが非常に気に入りぬいぐるみを購入。

 

お気に入りの様で連れて歩いています。

 

 

鶴は1000年、亀は万年と言いますが、

 

鶴は長くて50歳、ゾウガメは120歳と非常に寿命が長いです。

 

人間より長生き、一人じゃ観察しきれないので、

 

代々次いで記録していかないと寿命を計れないですね。

 

 

それでは今回紹介したい現代アーティストは、インベーダーです。

 

「インベーダー」(Invader)として知られる

 

フランスのストリートアーティストを皆さん知っていますか?

 

これまでストリートアートではタギングやステンシルなどの

 

スプレーペイントやステッカーを使用することがメジャーでしたが、

 

彼のスタイルは唯一無二。

 

彼は世界中のゲーム画面から飛び出したような

 

ピクセル画風のモザイクタイルを製作している人物です。

 

 

インベーダーの作風の特徴は何と言っても

 

70〜80年代のレトロゲームを連想させる8ビットのキャラクター。

 

その中でも代表的なのが、

 

1978年に誕生したアーケードゲーム「スペース・インベーダー」のキャラクターを

 

セラミックのタイルで作り上げた作品です。

 

 

彼の「スペースインベーダー」(Space Invaders)と呼ばれるプロジェクトで

 

世界的に知られるインベーダーの作品は、

 

名前から想像されるようにタイトーのアーケードゲーム『スペースインベーダー』の

 

宇宙人たちがゲームの画面の中から飛び出し、

 

街の中に現れたようなモザイクタイル作品です。

 

 

作品のモチーフは当初ゲームからのものでしたが、

 

次第にオリジナルのものや、

 

他のポップカルチャーアイコンを模したものも登場していきます。

 

1998年から今も続けられている彼の活動により、

 

今では世界中の76都市に合計3624もの作品が「侵略」されています。

 

 

ある意味、グラフィティとも似たストリートアートですが、

 

その背景にある意図は、

 

美術館など限られた場所にしかアートが存在しないことにより、

 

人々と疎遠となったアートを解放しようとしている点です。

 

アートを文脈から切り離し、日常の中、街中に置くことで、

 

人々の日常に驚きを与える。

 

そしてこのコンセプトが街中のみならず人々の頭の中までも侵略する、

 

という壮大な彼の計画です。

 

 

とはいえ街中に勝手に作品を貼り付けるのは違法行為です。

 

時には彼のアートに理解のある警察もいるものの、

 

以前インベーダーを支援していたギャラリーオーナーは

 

この違法者を支援していたという罪で2週間刑務所に入れられました。

 

 

先にお伝えしたように、

 

現時点で世界中76都市にインベーダーの作品が存在します。

 

実はこれ以外にも国際宇宙ステーションISSにも

 

インベーダーの作品は存在するのです。

 

 

「スペースインベーダー」プロジェクトの開始からすでに10年が経過したが、

 

インベーダーは現在も精力的に侵略活動を続けています。

 

Invasion(侵略)」と呼ばれるその活動の軌跡を納めた写真集もいくつか出版しています。

 

また、侵略者たちを探すスマートフォンのアプリなども開発されており、

 

彼の作品を探し求めて街を散策するストリートアートファンも数多くいます。

 

これまで侵略してきた都市はホームページで見ることができるので、

 

チェックしてみてください。

 

 

ミライカ美術では東京店・福岡店より、

 

今後注目のインベーダー作品を高値相場で買取査定しております。

 

お気軽にお問い合わせくださいませ。

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