BLOG 美術探訪

2024.02.15

動物と一体化した未分化アート◆山本麻友香◆

皆さんこんにちは。

ミライカ美術の田中です。

ミライカ美術の本社は福岡にあるのですが、福岡と言えば、そう!豚骨ラーメンですよね!

ちなみにラーメン、うどん、蕎麦、日本で一番人気はどれだと思いますか?

実はうどんなのです!

意外にもラーメン、うどん、蕎麦の人気は拮抗しており

若者はラーメン、年配者は蕎麦の割合が高いです。

私も若い頃はラーメンで、蕎麦なんて、、、と思っていましたが

40歳を過ぎて今は断然蕎麦派に変わりました。

皆様は何派ですか?

それでは、今回紹介する現代アーティストは山本麻友香です。

1964年生まれ、岡山県出身。

1990年に武蔵野美術大学大学院造形研究科版画専修修了・優秀賞。

1998年から1999年に文化庁芸術家在外研修員としてイギリスに滞在。

幼年期に感じた、不安なものから守られたい、優しいものに包まれたいという気持ちから

動物を身にまとったり動物と一体化したりする子どもを一貫して描かれて来ました。

夢幻の中にただようように生きられたらという願いと

目を背けたくなるような現実の残酷さと向き合わなければいけない現代を生きる人間の覚悟。

相反する現実と非現実の世界が混ざり合い、誘い込むように鑑賞者の足を止めさせます。

 

作品の中の子どもは、焦点を合わせようとすると輪郭がぼやけ

まるで見られることを拒むように感じられる一方で

意識を反らそうとすれば、じっとこちらに向けて強い存在を主張してみせます。

山本麻友香の作品はその不安定さを否定も肯定もせず、こちらを困惑させ

ゆらゆらと鑑賞者の感情を揺さぶってみせます。

「動物なのか人間なのかが未分化でどのように成長するか分からない

あやふやな存在としての子どもを描いているのかもしれない」とも語られる山本麻友香。

まさにそんな気持ちが表現された作品を次々と生み出し続けています。

山本麻友香 「Little White Bear Boy」の買取画像

初期の銅版画による線や形への探求から、ロンドン留学、出産を経て現在の制作に至るまで。

モチーフの可愛らしさの裏に潜む、危うさをはらんだ違和感は

彼女自身が体験した人生そのものなのかもしれません。

可愛さの中にどことなく憂いを感じさせる魅惑のアートスタイル山本麻友香。

今後の活躍がさらに期待されるアーティストです。

 

それほどに話題で人気の作家、山本麻友香作品を東京店・福岡店より高値相場で買取しております。

是非お気軽にお問合せ下さい。

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