BLOG 美術探訪
2021.04.20
魅惑の段ボールアーティスト◆ロッカクアヤコ◆
皆様こんにちは。
ミライカ美術の田中です。
先日の出来事だったのですが、娘の小学校から朝早く電話が有りました。
何事かと思うと、「娘さんの上履きが警察署で保管されているので、
取りに行って学校まで持って来て下さい」と、
上履きをどうも下校途中に落としたそうです。
今コロナで上履きも定期的に持ち帰り洗わなくてはいけません。
警察署まで取りに行き手続きを終え、学校に届けました。
今回、一番感心したことが、
ひらがなで名前を書いてるだけの上履きをいちいち何処かの派出所に届けてくれて、
ちゃんと手元に帰ってくる道徳感と治安の良さ。
外国じゃまず帰ってこないと思います。
改めて、日本って凄い国だなーと思いました。
拾ってくれた方、有難うございました。
それでは、今回紹介したい現代アーティストは、
愛らしい少女を描くロッカクアヤコです。
ロッカクアヤコは、1982年生まれ。
千葉市出身のアーティストです。
美術の教育を受けておらず、20歳頃から独学で絵を始めて、
絵筆を使わず手に直接絵の具をつけて、
段ボールやキャンバスに描く独特のスタイルを確立しました。
目的のない散歩のように製作に着手し、
前もって計画を練ることなしに感情に任せ、
なんらかの構図が生まれるまで描きていきます。
小さな花、動物、頭蓋骨が浮かび上がる、
夢のような色彩のランドスケープです。
そして村上隆の主宰するアート・イベントGEISAIに参加し、
見出され、評価を高めました。
2011年、オランダのクンストハル美術館
2012年、スロバキアのメレンスティーン・ダヌビアーナ美術館でそれぞれ大規模な個展を開催し、
世界的に注目を集めました。
アムステルダム、ベルリンを経て、
現在はポルトガルを拠点に活動しています。
個展を開催した際は、何千人もの来場者があり、
美術批評家はロッカクアヤコを現在最も将来性のある若い芸術家の1人として高く評価しています。
ロッカクアヤコは初期から一貫して、
手の直接の手触りの中でイメージを発見し、
勢いある自在なタッチとネオンカラーのカラフルな色彩により、
どこともつかないランドスケープを漂う大きな目の少女を描きます。
背景の色彩はどんどん溢れ出るように動きを増し、
みずみずしい輝きを放つ色彩世界を作り出しています。
目が大きく手足の長い、
日本の漫画スタイルの少女たちの印象的な存在が生み出され、
これらの少女たちは、
ロッカクアヤコにとって「描くのが楽しく」
彼女自身の性格を作品に表現する方法でもあるそうです。
身長わずか156cmのロッカクアヤコはしばしば、
時には7mもの大きなキャンバスを前にした実演製作で彼女の技法を披露します。
自分よりも大きなものに絵を描くのは最高の気分だそうです。
巨大なキャンバスの端から端まで体を左右に動かすと、
様々な色が私の身体の中を流れ出していきます。
ここ数年、ロッカクアヤコは様々な新たな技法と素材を試してきました。
綿と紙を使ったインスタレーション、
アクリル板を重ねた彫刻、
手で絵を施したルイヴィトンのアンティークトランクなどです。
今後も益々、幅広いアートスタイルにチャレンジし、
私たちを驚かせてくれる事でしょう。
ミライカ美術では東京店・福岡店より、
今後大注目のロッカクアヤコ作品を高値相場価格で買取査定しております。
お気軽にお問い合わせください。