BLOG 美術探訪
2020.06.06
奈良美智先生の少女革命!
こんにちは。ミライカ美術の田中です。
皆様、現代アーティストの奈良美智先生をご存じでしょうか?一般的には主に女の子を描き、表情や主張を持っているマンガ的表現や、イラストレーションのような絵柄のイメージです。
なぜ漫画のような少女を描いた先生の作品が「現代アート」として語られるのでしょうか?実は、こうした問いには明確な答えはないそうです。作家本人は自らの気持ちに従って描きたいように少女の絵を描いている。
作家自身が「現代アート」としてのコンセプトを前面に打ち出しているわけではないそうです。
では子供の落書きのようにも見える、目の釣りあがった女の子を描いた先生の作品がなぜそれほどまで評価されているのでしょうか?
よく考えれば、今までこれほど少女を全面に押し出した作品は世界的にもあまり見たことがありません。
更にその少女がストレートな内面表現や社会風刺など漫画的手法でコミカルに表されています。
今までなんとなくタブーとされていた幼女や少女に深く切り込み、ジャパニメーション文化の背景が後押しし、今までに無かった斬新なアートスタイルが世界的に高く評価されました。
個人的には奈良美智先生の作品の魅力はピカソと一緒で「こんな絵柄子供でも描けるじゃん」とよく揶揄されますが、絶対に描けないオリジナリティーに溢れた絵柄です。
今では一目で「あ!奈良美智先生の作品だ!」と分かるキャラクター性を確立しています。
先生の活動は絵を描き、ときに立体作品を作り、焼き物を作り、写真を撮る。求められれば文章を書くといった多岐に渡るアートスタイルです。
今後もますます活躍されていく事間違いないですし、また新たな革命やアート表現を期待しています。
ミライカ美術では奈良美智先生の作品を強化買取致しておりますので、是非お気軽にお問合せ下さいませ。