BLOG 美術探訪

2020.04.09

黄金比率の美しさ

皆さまこんにちは。ミライカ美術の田中です。

この大変な時期に、今週も東京・福岡を中心に全国から多くの査定依頼、買取依頼、本当に有難う御座います。今後も誠心誠意をもって最高の価格を提示させて頂きます。

話は変わりますが、黄金比率って聞いたことありますか?人間がその対象を見て美しいな~と思うバランスの比率です。有名な所では巻貝の断面図がそれに当たるそうです。

神が作った自然界ではおのずとそうなるのかもしれません。

私は趣味でギターを弾くのですが、唯一25年も続いている趣味かもしれません(笑)そのギターの中でもエレキギターの王様と呼ばれているのが、ギブソン社が開発したレスポールスタンダードと言うモデルです。

ジャズギターリストのレスポールさんとギブソン社が共同開発し1952年に完成します。今から68年も前の事です。その後マイナーチェンジを繰り返し、1958年に伝説のレスポールスタンダードサンバースト(通称バースト)が完成するのです。(サンバーストとはボディーの表面のグラデーションカラーの事)

あれ、あれ、なんか黄金比率の話だったのにギターのうんちくですか、って横道それたような感じになりましたが、いやいや、実はこのバーストがあまりに楽器としても、ボディー形状としても美しすぎるのです。

カブトムシの角のようなヘッド形状、ロッド調整のベルカバー、女性の腰の括れのような柔らかなボディーデザイン何処を見ても完璧。

何一ついじる所が見当たらない美しさ。まさに芸術品。特に1959年に生産されたバーストは世界的に評価が高く、日本で有名なのが、奥田民生さんがユニコーンを解散した直後400万円位で購入したバーストです。

すでにプレミア価格で16歳の頃の私はギターが400万!!!当時のバイト代の何年分よ!!と思った記憶がありますが、なんと今では更に評価が上がり、状態が良い物はなんと7500万円。このバーストに関しては上がる一方なのです。それ位音も良く、形も美しく、見とれるギターなのです。おそらく黄金比率が隠されているのでしょう。

1960年でバーストは生産終了してしまうのでが、レッドツェッペリンのジミーペイジなどがロックギターとして弾き始め見直されるのです。そして今尚、当時どの様に作られたのか分からない事が多く、分析、解析しながら必死にバーストを蘇らせようとしているのです。

それほど絶妙な形状のバランスのギターですが、よくよく考えてみたら何百年も形が変わらないストラディバリウスのようなバイオリンにも黄金比率が隠されているのではないでしょうか。

勿論、名車と言われる車のボディラインなども、生活の中で黄金比率を多く目にしているのかもしれません。以前、TVの特集であまりにIQがあまりに高い人は黄金比率がずれた物を見ると気分が悪くなるというのを見て、IQ高くなくて良かったーと思いました(笑)

勿論、美術の世界で名画や名作と言われる物も意図してなくても黄金比率が入っているかもしれません。

人が自然と何故美しいと感じるのかを考えながら、美術、芸術に触れてみるのも面白いかもしれません。

弊社でも作家の代表作、名作と言われるものは構図、配色など非常に美しいと思うものが多くあります。是非ともそういったお客様が大切にされて来たご自慢の絵画、美術品の査定、買取依頼お待ちしております。親切、丁寧な対応で最高の価格をご提示致します。

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